ペンギン・ハイウェイを見た
記事カテゴリ レビュー
投稿日: 2020年07月23日
よくわからない世界観で、論理的な納得感がなく、閲覧中鳥肌が立つように感動するものではないが、今後記憶の片隅に、映画のある部分的なワンシーンだけが、また雰囲気だけが残っていく類のものになる可能性がある。こういう映画って見た直後には自分になんの影響もないように思うけど、潜在的な部分で影響を大きく与えていて、人格の根本的な部分を少しだけ変えているような気がする。論理的なものはまた同じ思考を辿れるので実は自分にとってそんなに重要ではない。それよりも意味不明なものこそ、自分の力では記憶の再現が難しいからか、脳の奥深くに浸透しやすい性質にあると思う。夢を見ているときに支離滅裂なのも、記憶の定着に関わっているのではないかという説があるくらいだしな。
そういうものって、狙って意味不明に作り上げてもだめで、ベースには論理的な思考があるので何か嘘くさく感じてしまうというか、寒いだけになってしまう。どこか普通じゃない、根本的に狂ってる発想から生まれる作品じゃなきゃいけない。偽物か本物か説明する基準はないけど、何か潜在的な感情や躁鬱な状態を変容させるようなくすぐったい感じがあったらそれは本物。例えば私が今まで本物だと感じたのは、下記のような作品がある。
- マインド・ゲーム
- お笑い芸人が声優をしている映画。ところどころ狂気じみたシーンがある。映画のクライマックスでは、なぜか涙が溢れ、映画終了後には、夢から覚めたような爽快感があった。
- ゆめにっき
- RPGツクールで作られたゲーム。私自身はプレイしたことないが、実況動画を見てハマった。作品にはところどころ深層心理をくすぐるようなシーンがある。一番好きなシーンは、孤独に一人で歩いていると、砂漠のような場所で、楽しそうにしているグループに決して近づけず、遠くから眺めているしかないシーンと、空を飛ぶシーンだ。
- LSD
- プレステ?のゲーム。これもやったことはないが、途中で挿入される鳩のシーンなどが印象的だ。
- (パプリカ)
- 見たことないが、トレイラーを見ると、そんな匂いがする
- ねこぢる草
- 短編アニメ(漫画?)ねこぢるの映画版。短編アニメの方がバイオレンスな描写が普通にやばい。絶対人格にはいい影響を与えないので、あまり見ない方がいいともう。映画は芸術作品として本当にお気にいり。映画クライマックスの哲学的なシーン、特に時間が停止した海の上を歩くシーン、世界が逆再生されるシーンはとても記憶に残っていて、私の人格を多少なりとも変えた。
- TIZ -Tokyo Insect Zoo-
- キャラクター同士の掛け合いが支離滅裂。本物の匂いがする。やばい。
- 京アニ放火事件青葉氏の掲示板書き込みの内容
- 今日ネットニュースで見た。
- 他にも思い出したら追記する。
こういうものって理解しようとしてはだめで感じ取る必要がある。
何か似たような作品があったら知りたいので、コメント欄で教えていただけるとありがたい。